アリスと昔話

(ありすとむかしばなし)
初演日:2011/10 作者:山上祐輝
   題名: アリスと昔話
   劇団: 劇団Re:Light
   作者: 山上祐輝
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.アリスと昔話7
    アリスと昔話
    
           作:山上祐輝
..登場人物
登場人物

  アリス(16・女) 高2。桃源郷に行こうとしていた。
          カグヤたちと別の高校。
  カグヤ(16・女) 高2.昔話の語り手。恥ずかしがりや。
  キンタ(16・男) 高2。力自慢。モモコに負けて従う。
  モモコ(16・女) 高2.お金持ち。カグヤをいじめている。
          ツンデレ。
  イッスン(16・女)高2.手が早い。武器を持ってる。
  ウラシマ(16・男)高2.抜けているところもあるが優しい。
  ネタロー(16・男)高2.モモコの手下。オカルトに詳しい。。
  
..1 桃源郷に旅立つ
1 桃源郷に旅立つ

サス。中央にアリスの姿。
アリス、携帯をいじっている。

アリス「今日のニュース・・・『自殺か?高校生7人が火事に巻き込まれ意識不明。・・・今まで新聞とかのニュースって人事だと思ってたけど・・・自殺・・・か。やっぱり、どう考えてもあなたのことだよね。カグヤ。」

アリス、携帯を置く。

アリス「私、どうしてここにいるんだろ。変なストラップも拾ったし・・・。私も、これ位の価値かな。」」

アリス、置いた携帯を眺める。

アリス「そういえば、カグヤ、桃源郷に行くって言ってたっけ。何もかも忘れられる夢の楽園。・・・私も行きたいな。そうだよ。もう学校に遅刻する?!って慌てることもなくなるし。」

ウラシマにサス。

ウラシマ「時間さえあれば・・・」

アリス「誰かと争ったりしなくてもいいし。」

キンタにサス。

キンタ「もっと、力があれば・・・」

アリス「道徳とかモラルとか、きっと考えなくてもいいよね。」

イッスンにサス。

イッスン「優しさがあれば・・・!」

アリス「お金なんかに困ることもないだろうし。」

モモコにサス。

モモコ「お金以上の魅力あれば・・・。」

アリス「きっと何もしなくても、誰にも文句言われないんだろうな。」

ネタローにサス。

ネタロー「行動する勇気があれば・・・。」

アリス「それに・・・もう誰かを傷つけることもないし。」

カグヤにサス。

カグヤ「どうして誰も助けてくれないの。」
アリス「もう、疲れちゃった。」

アリス、携帯を見る。

アリス「もしほんとにカグヤに会えたら、私は止められたかな。・・・カグヤ。桃源郷で会おうね。」

アリス、薬を取り出して飲む。
アリス、寝る。

キャラクターたちがそれぞれにセリフを話し始める。
携帯が鳴る。

全員「過去は繰り返す。頭の中で何度も繰り返す。そして決まりきった未来を映す。永遠の楽園は、きっと全てを忘れさせてくれる。曇った未来を忘れさせてくれる。そう信じて、僕たちは舵を切った。永遠の楽園、桃源郷へ。」

オープニング。


..2 カグヤの昔話
2 カグヤの昔話

サス。アリスが明るくなる。

カグヤ(声)「アリス。アリス。」
アリス「うーん。(起きて)あれ、ここは?桃源郷?」

カグヤにサス。

カグヤ「アリス、おはよう。」
アリス「おはよう。あなたは、誰?どうして私の名前を知ってるの?」
カグヤ「私は、カグヤ。」
アリス「カグヤ!もしかして、カグヤって、ずっと私と携帯の掲示板で話をしてた・・・。」
カグヤ「ごめんなさい。なぜあなたのことを知っているのか・・・よくわからないの。」
アリス「でも、ほんとに、カグヤじゃない?私、アリス!いつも悩みを聞いてもらってたアリスだよ!」
カグヤ「・・・ごめんなさい。」
アリス「人違い・・・かなぁ。」
カグヤ「ここでは、私はひとつの昔しかわからない。そして、ずっとそのひとつの昔話を繰り返しているの。」
アリス「昔話を繰り返してる?」
カグヤ「そう、ここは私の昔話の世界。ここでは、登場人物が、桃源郷へ行こうとした私の昔話を繰り返しているの。」
アリス「桃源郷って、あの夢の楽園?」
カグヤ「知ってるの?過去も未来も忘れて、誰にも気を使うことなく、誰にも傷つけられることのない夢の楽園。」
アリス「でも、どうして?桃源郷には行けないの?」
カグヤ「これは昔話。決まりきった過去の話だから。」
アリス「決まりきった過去?」
カグヤ「そう・・・じゃあ、アリス。せっかくだから私の昔話を教えてあげる。」

全照。キンタ、モモコ、イッスン、ウラシマ、ネタローがそれぞれ立っている。

カグヤ「昔々、あるところに、仲の良い4人の子どもたちがいました。力持ちのキンタ、優しい心を持ったウラシマ、曲がったことが嫌いな武士の子、イッスン、そして恥ずかしがりやのカグヤ。」

それぞれ、ポーズをとる。

カグヤ「ある日、モモコにいじめられていたネタローという子を、ウラシマが助けました。そこにキンタが手助けに着ますが、ウラシマは途中で裏切ってどこかにいってしまいました。」

ウラシマ、はける。

カグヤ「しかしモモコは、庄屋の娘で、キンタは逆に捕まってしまいます。そして、モモコの金銀財宝の誘惑に負けて、モモコの仲間になってしまいました。」

キンタ、モモコのそばに立つ。

カグヤ「カグヤとキンタは恋仲でしたが、すっかり変わってしまったキンタにとても悲しみます。しかし、友達だったイッスンも、どこかに行ってしまいました。」

イッスン、はける。

カグヤ「カグヤは一人ぼっちになりました。カグヤは一人では何もできませんでした。村では、ネタローが流したうわさで、すっかりカグヤが悪者になっていました。カグヤに居場所はありませんでした。」

カグヤ、一人で立つ。

カグヤ「カグヤは、最後に月に助けを求めました。しかし、月もカグヤのことを嫌ってまったく相手にしてくれません。そこでカグヤは、一人、何もかも忘れられる桃源郷へ旅立ったのです。」

カグヤ、後ろを向く。

カグヤ「しかし、他のものが、桃源郷への道を阻もうと追ってきます。そこでカグヤは炎を使って、追っ手をさえぎりました。しかし、最後にはカグヤも追っ手ともども、自らの炎に飲み込まれてしまいました。」

赤い照明。暗転。アリスとカグヤにサス。

カグヤ「これが、私の昔話。ここで繰り返しているお話。」
アリス「こんなことが・・・」
カグヤ「もちろん、アリスの場所もちゃんとあるから。」
アリス「どういうこと?」
カグヤ「仲間が増えて嬉しい、アリス。あなたもこれから、ここでずっと昔話を繰り返すの。」
アリス「ずっと!?どうして?」
カグヤ「大丈夫、二回目を始めるころには、ここ以外の記憶なんて忘れてしまうから。」
アリス「記憶を忘れる?じゃあ、もうずっとここにいなきゃいけないってこと?」
カグヤ「そうよ。」
アリス「そんなのおかしい!桃源郷にも行けない、帰ることもできない、そんなの、カグヤだって嫌じゃないの?」
カグヤ「・・・」
アリス「じゃあ、私がこの昔話を変えたらどうなるの?」
カグヤ「もしあなたがこの昔話を変えられたら・・・」
アリス「変えられたら・・・」
カグヤ「ううん。何でもない。さあ、私も行かないと。」

カグヤ、はける。

アリス「ちょっと!カグヤ!もー、どうしよう。昔話を変える・・・か。終わる前に何とかしないと!」

アリス、はける。」

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