不思議なバー「癒し」へようこそ

(ふしぎなばーいやしへようこそ)
初演日:2011/7 作者:いざきた鈴
不思議なバー「癒し」へようこそ
作  いざきた鈴

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藤島 朋子  借金まみれの喫茶店の店員。彼とも別れの危機。

マリ       飲みつぶれている女。

オーナー  バーのオーナー。父親の変わりにバーを経営している。
高木       バーのおばちゃん。よくしゃべる清掃要員。








あなたの心は今、癒しを必要としていますか?
心が悲鳴を上げる前に、一杯のカクテルと、心落ち着くメロディはいかがでしょうか?















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バー「癒し」にオーナーと、カウンターには酔いつぶれたマリがいる。
カウンターの傍には、テーブルとイス、一番端にはピアノが置いてある。


オーナー  バー「癒し」へようこそ。人には、自分一人ではどうしようもない事があります。そんな時、人は誰かに癒して欲しいと思うはずです。ここは、
そんな迷える方達を癒す場所。今宵もまた、癒しを求めてお客様がいら
っしゃります。一人でも多くのお客様が癒されますよう、私達スタッフ
は精一杯努めさせて頂きます。

マリ       オーナー、水ぅー。

オーナー  はいはい。・・・と言っても、スタッフは私以外いませんが。さて、ここに1通の手紙があります。これは、先日一人の男性から預かった手紙で        す。彼もまた、ここへ救いを求めてやってきたお客様でした。何やら一
世一代の賭けだとか。何が起こるのか、今から楽しみではあります。


オーナー、水を出している最中に店の扉の開く音。
朋子登場。
何処かやつれた感じの朋子。


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朋子、二人掛けのテーブルへ座り、突っ伏する。


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朋子       ・・・ありがとう・・・。

オーナー  メニューが決まりましたら、声をかけてください。

朋子       ・・・はい・・・。


朋子はメニューを見つめ、オーナーはカウンターへ戻りグラスを拭いている。
高木、登場。
清掃の格好をしている。


高木       オーナー、この間頼んであったトイレの消臭剤、買ってあります?

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高木       まさか忘れたの?あれほど忘れずに買ってきて欲しいと頼んでおいたの
        に。まったく、前の旦那さんの時は忘れるなんて事がなかったのに。今のオーナーになった途端これだ。困りますよ、オーナー!

オーナー  すみません。私は父ほど記憶力が良くなくて。

高木       記憶力の問題じゃないのよ?まったく。明日までには買って置いて下さいよ。

オーナー  はい。忘れなければ。

高木       それから、なんですか?その髪型は?良い若い者が、そんな髪型にしちゃって・・・まぁー。これからの未来が心配だわ。

オーナー  職業柄、この髪型がいいかと。・・・って、昨日も言いましたよね?

高木       そうだったかしら?まぁいいわ。


高木、ピアノを綺麗に拭きだす。


朋子       あの、オーナーって、あなたですか?

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朋子       ・・・もっと年配の方だと思っていました。

オーナー  父が海外へ行くと出て行ってしまった為、ここのお店を私が代わりに経営しています。

朋子       私と同い年くらいに見えるけど。

オーナー  そうですね、お客様が見ている私は、そうなのかもしれませんね。

朋子       どういう意味?

オーナー  外見や、目に見えるものだけに囚われないでください・・・という事です。

朋子       ・・・・・・。

オーナー  今のお客様には、きっとこのカクテルがぴったりだと思いますよ。

朋子       綺麗。

オーナー  これは、私からのサービルです。

朋子       え?でも・・・。

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朋子       え?

マリ       オーナー、塩。

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オーナー、塩を取りにカウンターへ戻る。


オーナー  ここへいらっしゃるお客様は、半数以上がお困りの方ですので、貴女もそうなのかと思いまして。

朋子       ・・・はぁ・・・。


朋子、グラスを飲み干す。


朋子       ねぇ、ここが本当に、癒しのバーなら、私を癒してくれる?

オーナー  もちろんです。まずは、お話から聞きましょうか。






















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朋子       私の名前は、藤島朋子。喫茶店で今現在働いているの。

高木       まぁ、喫茶店。通りで今時の格好だと思ったわ。

朋子       実は、先月、新手の詐欺にひっかかって、多額の借金を抱え込んでしまったの。

高木       詐欺!?・・・あー、なるほど・・・あんた、騙されそうな顔しているからね。

朋子       挙句、付き合っていた彼氏とも上手く行かなくなり、先週別れ話を持ちかけられたの。

高木       不幸を絵に描いたような子だねぇ。

朋子       喫茶店でも、失敗ばかりしちゃって・・・上司には怒られるし・・・何もかも上手く行かなくて。

高木       あんた、一度お祓いしてもらった方がいいかもねぇ。

朋子       あの・・・。さっきからこのおばさん、一体なんなのですか!?

高木       おばさんだなんて、失礼な!あんた、年上にはそれ相応の口のきき方ってのがあるって、知らないの?

朋子       え?だって、おばさんだし。

高木       おばさんじゃないわよ!おばちゃんよ。


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